詩的

即興詩・嘘

写真を見て一人 哂う 雲が動いて君が 揺れる 囚われた眼に 叫びが散ったのを 見た 震えは止まらない 月は見えない 君は見せない君を 見たい 君が簡単に嘘になる 君は簡単に嘘をつく それでいいから そのまま 君は 僕を選んでくれ

「さいごまで、ありがとう」 と君は言ったけど。 これで終わるのではなく、 これから変わるだけだと思う。 ただこれから起こることを、 お互いで共有できなくなるだけで。 君が帰ってきたときに此処が、 過去を懐かしむ古里としてではなく いつでも君にとっ…

贖罪

思えば酷い話でした。 救いもない寓意もない、なんにもならない。くだらない。 害にしかならない。ある種、害にもならない話でした。 簡単な話、俺が死ねばよかった。 …。 それでも話を聞いてくれてありがとう。 ほんとにありがとう。 手を握り返したのは、…

弗化物

言って欲しいことを言ってもらう だけじゃ、足らないのか うーん 飲み込んでみたいんだよ 君が吐き出した、その、 を、ね。 まだ渡せてなかったんだ しがみつきたいのは言葉だけで十分なのさ まだ省みてはいないんだ つきはなしたくても想いだけじゃあ不十分…

脈略もなく

泣かぬ涙を嗚咽と呼ぶのなら あえて私は唇にとどめていよう 乾く涙を浅はかと笑うのなら あえて私は君と触れずにいよう 過ぎ去った過去に後悔して 未だ来ない未来に期待して 現在は既に現われて在るのだろう はじめて血を見た日 痛みともわからない 脈拍が空…

春雷

刹那、雲が広がり神鳴りが生る。 犬が吼えて空が泣く、春の訪れのしるべ。 そういえば猫が消えていなくなりました。 それもこれも全て、祝福であれば良い。

せい

盛りばかり 精尽き果て 性が歪んで 正しいのか 生きれない 星が消えた 静か過ぎる 世界の果て 聖域は無く 誓いも無く 斉唱するも 背を向けて 歳だけ食い 成行き任せ 逝くだけだ 醒めないで 青ざめたら 晴れ渡る虹 声枯れて尚 情を頼りに 誠実に語る

即興詩「水」

ぽたぽた落ちる君の涙と だらだら流れる僕の汗は 同じ味がする 君がいつの間にか大人になって 僕を笑うようになっても 涙流すことを耐えて いつか涙を流す意味を忘れても もう僕だけが汗を流しているとしても 君の涙と僕の汗は ほんとうは同じ味がする。

なんてね。

リモコンをいじる僕はボクは僕はボクは。 つまらない番組を一人で見ている。 銃を持った君がキミが君がキミが。 その銃口を笑顔で詰まらせる。 「絶望だ」と涙して果てる つまらない話を終わらせて まだ握っている僕。 「自由だ!」と叫んでまわる 飛べそう…

気持ち

真ん中の亀裂に肌寒い汗が滑り込む。 涙がぐちゃぐちゃになって、鳴って、成った。 「好きだ。」といえる気持ちこそが 僕の中に足りなかったのだと今知る。 言葉の中に消えていった気持ち、気持ち。 あぁ、涙を拭かないで 鏡返しに全ての世界が僕を拒絶する …

青春暴走

寒さが頬を突き刺す師走の深夜、 バイクで闇を轟かす僕らと月夜。 空は広くて星は瞬いて月が照らして僕は映る。移る。 気付けば僕は青春の断片を振り回していて アクセル全開で夢を走って 声の限りに歌って叫んだ。 青いんだ。僕も空も。

そうやって

優しく嘘をついた君が、 今世界でいちばん愛おしくて足らない。 寂しくないって笑う顔が、 手だてのない僕に悲しくて回らない。

最期の夜

僕がまた君と同じ所に立てるならば 必ず僕の場所には花を用意しておこう 僕がもし君の思いを受け止められたら 大好きな絵本を読んであげよう 行き着くところが何処か、どこか? 手探りで歩く二組の足は このまま離れるのかどこかで交わるのか 崩れ落ちた積み…

黄ばんだ声

私はさえずってあなたを知る。 メロディーは頭ごなしに和音を空間で交わらせて 涙にすらならない いろいろなものが 溶け出して 私とじゃれあってあなたは知る。 「知らない」と知って知らないままでも知りたくないから知っていくのは「知らない」と「知ろう…

ブランク

平和な僕が言葉を遮るのか、 不幸な僕が言葉を生み出すのか?欲望ばかりのた打ち回る涙の果て。 空白は空の白さよりもまっすぐに嬉しさもカタチに出来ないのだったら、 怒りも悲しみも現れはしないわけで想像妄想日々奔走。 青春は春の青さよりもまっさおに

僕らはいきるための約束を

緑色した熱帯夜が光を集めて電卓をたたく、 そうしてまた潰れたものが、蛆が、蝿が、 僕の代わりに汚くなって佇んでいる。 色を失くした小指の糸が千切れて契る、 君からの『 』が、もしくは空白が、 僕の代わりに苦しくなって覗いている。 当たり前をさも当…

決まり

決まりだと、 決め付けるから 決まってしまうんだと。

質問箱

夏休みスペシアル。 ほぼ日刊イトイ新聞さんの「谷川俊太郎質問箱」に痺れております。 http://www.1101.com/shitsumonbako/ 谷川さんは合唱曲で谷川さんの詩に音がつけられた曲を歌ったことがあるし、 詩、そのものも大好物な、尊敬する詩人さんのひとりで…

たとえば

風の匂いを感じること。 速度制限が大きいこと。 素直に従ってみること。 御褒美をもらえること。 君の側にいられること。 君と一緒に笑ったこと。 その笑顔を眺めること。

なんて不幸な隔世遺伝

落ち着け。落ち着け。 手段の一つを選べばいいだけなのだから。 それでも、消えない、匂い。

きっと今日という日に感謝。

ありがとう。ありがとう。 言葉を繋いで笑顔にする。 弾けて飛んで、倒れて笑って。 僕は今日という日に感謝する。

ギリギリのところで

精一杯踏ん張っている感じ。 「ギリギリなんだよ」 そう言われて驚くほどに世界が変わる。 他人の渦。慣れない部屋。冷たいのは、何? 人間は、本当にギリギリだと 自分が追い詰められている事に気づかない。のかもね。

退行回顧録

ちょっと気分の落ち込んだ時には、 今までの自分を見直すと落ち着く。 詩を読めば、どこか代弁してもらえる。 音を聞けば、テンションを高い自分を再現できる。 絵を見れば、自分の努力の証を確認する事ができる。 「あぁ、じぶんはこうだ」って安心する。 …

私的な指摘

もう、いいから。 って、誰に対して言っているんだろう。 無理だから。って、いつから?どこまで? 何を焦って決めているんだろう。 線を引いて、自分は内に。その他は他所に。 何を知った振りをして取り澄ましているんだろう。 何を知っているの? 知らない…

思う。

凄く悪循環に陥っていると思う。 塞ぎこむから書くのであって、 書いてしまうからどんどん気分が低くなるのだと思う。 要は、いつも否定からはじめるのが良くないのだ。 違うとか要らないをはじめに思うから凹んでしまうのだ。 自分が思う方向と逆の方向へ持…

冬の匂い

ってどんな匂い。 と、君が聞いたらね。 僕は、冬の朝に取り込む、洗濯物の。 匂いだよ。 と、答えた。 そしたら君は、ふーん。 と口を曲げて頷いて、じゃあ。 春の匂いはどんな匂い。 と、聞いてみたくなった、君。 僕は、春の夜に流れる、そよ風と、…か。 …

詩のボクシング 第4回全国大会

ちょっと前の話になるんですが、 22日にこんな番組がやっていたので見ました。↓ NHK http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2005/0122.html 公式ページ http://www.asahi-net.or.jp/~DM1K-KSNK/national4.htm1時間半の番組だったんですが、とにかくあっという…

必要悪と呼ばれるもの

として、この気持ちが流れてしまえばいいのに。 芸術家気取りの君、中毒?

初めはこの独りきりの箱の中で

眠る事なんて出来なくて、 暗闇をずっと見上げたまま いつしか朝になってしまうんじゃないかって位 嬉しい事悲しい事恥ずかしかった事楽しかった事 君の事をいっぱい考えて夜を過ごしていたんだ。 体が疲れたのか心が疲れたのか、 いつしかこの毎日にも眠気…

難しい事を難しい風に考えるときりがないので

もう楽観視して何とかなるだろうと思いつつ、 あと6日でこの年が終わることも さしての希望とは掛け離れている気がしなくもない。