僕らはいきるための約束を

緑色した熱帯夜が光を集めて電卓をたたく、
そうしてまた潰れたものが、蛆が、蝿が、
僕の代わりに汚くなって佇んでいる。
色を失くした小指の糸が千切れて契る、
君からの『  』が、もしくは空白が、
僕の代わりに苦しくなって覗いている。
当たり前をさも当たり前のように、
僕らはいきるための約束を、
明日へ。と携帯電話に取りつけた。