最期の夜

僕がまた君と同じ所に立てるならば
必ず僕の場所には花を用意しておこう
僕がもし君の思いを受け止められたら
大好きな絵本を読んであげよう
行き着くところが何処か、どこか?
手探りで歩く二組の足は
このまま離れるのかどこかで交わるのか
崩れ落ちた積み木の城を
このまま見捨てるのか積みなおすのか
とんでもない才能と、緩まぬ努力
壁ですらいくらでも打ち壊せるわけだから
何とかなるさ、と僕は
朝の寒さを遮断した