黄ばんだ声

私はさえずってあなたを知る。
メロディーは頭ごなしに和音を空間で交わらせて
涙にすらならない いろいろなものが 溶け出して


私とじゃれあってあなたは知る。
「知らない」と知って知らないままでも知りたくないから知っていくのは「知らない」と「知ろう」のなかの「知ってるよ」が知ったかぶりで


あなたと苦しんで私は知る。
あなた+拒絶<ワタシ−心=(笑い)
叫ぶものだとばかり思っていた 万感の思いなんかクズと同じで


あなたはかろうじて私を知る。
かさなるの。ふれあうの。だきしめたいの。
ガラガラ、バタバタ、散らばる色、溶け合う音


にじみ出る空 私はワタシを知る。
さらけ出して 穴があいて ふきだすの、アレ。
隠すものだとばかり思っていた どうしたって汚れているから


見えないものなんか意図する所は視えない。
私が捕まえた「あなた」は死ぬ。