すべての雲は銀の…

久々の書籍紹介は、これまた友人にお勧めいただいた
泣く子も黙る(?)村山由佳さんの「すべての雲は銀の…」です!
すべての雲は銀の… Silver Lining
付き合ってた彼女が交通事故に!
でもそれは自分の兄と一緒の旅行中で…。
兄に自分の恋人をとられたのと、恋人が自分を裏切ったのと。
失恋と失意のどん底で、主人公は大学を休み長野にある山荘(と言って良いのだろうか…)へ、友人の紹介で働き始めます。
…はじめてあらすじっぽいものを書きましたよ、自分(汗


実は農学系(!)のこのお話、堆肥だの山羊だの野菜だの
たくさん出てきますし、詳しい描写もしています。
オーナーの農園は、ある意味理想論なんですが、それはそれで素敵。
個性的な登場人物は主人公をはじめ、みんな何かに傷ついて、
悩んでいる人たちばかりたくさん出てきます。
が、それを傷をなめ合うというよりは包み込む文章。
見ていてちょっぴり切なく、ちょっぴり優しくなれました。
主人公のヘタレっぷりも、たまらない人にはたまらないかも(笑
でも、主人公が前向きになっていく様は応援したくなります。